先端医療

大学病院との連携による高度医療

日々、獣医療はめざましい進歩を遂げており、以前は治療が困難であった病気に対しても新しい治療機器・治療薬・治療法が提案されてきています。それに伴い、私たち治療を行う側にも高いレベルのスキルが求められているのを実感します。飼い主様が、「この子にできることは全てしてあげたい!」と望んでも設備的な問題(その病院に設備がない)、距離的な問題(特別な治療を実施する施設が遠い)、人材的な問題(難しい手術をしたくてもそれが可能な外科医がいない)などで、それが叶わない場合があります。「こういう治療法があって、それをしてあげたかったのにできなかった。」と後悔される飼い主様を一人でも減らせられるよう、当院では大学病院と提携を結び、高度医療分野にも対応しながら、飼い主様に様々な治療の選択肢を提供できるよう努めています。

自家がんワクチン療法について

がんが発見され、そのがんが検査により悪性であると判断された場合に手術だけで治療を終わるのではなく、その後、自家がんワクチンを接種することでそのがんに対する自己免疫を高めて再発を予防する療法です。

自家がんワクチン療法の流れ

  • がん組織を手術により摘出します。
  • 病理検査により悪性であるか良性であるかを調べます。
  • 悪性であった場合に、摘出したがん組織もとに自家がんワクチンを作製します。
  • 自家がんワクチンを接種プログラムに沿って皮内接種し、がんの再発を予防します。

自家がんワクチンについてよくある質問

副作用はありますか?
副作用はほとんどありません。 あえてあげるならば、免疫を獲得する過程で、接種部位がただれたり、痒みを訴える場合があります。 そもそも自分の組織から作製されるワクチンなので、抗ガン剤のような激しい全身症状や命に関わる副作用はありません。
自家がんワクチンはどのように接種するのですか?
自家がんワクチンが作製されたら、まず抗原を皮膚内部に注射します。その2日後、1週間後、2週間後に自家がんワクチンを皮内注射し、さらに2日後に抗原の皮内注射を実施し、1クールとします。3ヶ月〜半年ほど間隔をあけて、2クール目を再開します。全体で3〜4クール実施します。 詳しい接種プログラムはお問い合わせください。
ワクチンをあらかじめ準備することはできないのですか?
できません。狂犬病や混合ワクチンとは異なり、切除したがん組織をもとにしてオリジナルのワクチンを作製しますので、同種類のがんであっても他の動物には効果はありません。つまり、自家がんワクチン作製には手術でがんを切除することが必要なのです。
自家がんワクチンはどんながんにも効果があるのですか?
全てのがんに有効である訳ではありません。血液のがんではワクチンの作製自体ができませんし、がんの種類によってはほとんど効果が期待できないという報告もあります。がんの種類を十分考慮した上で、有効と判断されたものについてのみ自家がんワクチンの提案をさせていただいております。
自家がんワクチンを接種すればがんの再発は絶対にありませんか?
再発はありえますが、接種した場合としなかった場合では再発しにくい、または再発しても再発までの時間が延長されたというデータがあります。実際に報告されている治療データをご覧になりたい方はお申し出ください。
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鳥取大学動物医療センター提携病院

当院は鳥取大学動物医療センターとの提携により高度医療に取り組んでいます。

パーク動物医療センター

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