動物病院は病気にならないために行くところ
大切な家族だからこそ、病気の時だけに来院されるよりも、普段から予防ワクチンの接種や、定期的な健康診断をされることをおすすめします。動物は具合が悪くても言葉にすることはありません。本能的に自分の具合が悪いことを隠して我慢してしまうこともあります。気付かないうちに進行する病気を見逃さないためにも、定期的な健康診断を受けましょう。 「動物病院は病気になってから行くところ」という考え方を「動物病院は病気にならないために行くところ」という考え方に変えてみてください。
ワンちゃん、ネコちゃんの6歳は、人間でいうと40歳前後になります。人間でもそろそろ健康を気にし始める時期ではないでしょうか。ワンちゃん、ネコちゃんの年齢や状態、生活環境に応じて、定期的な健康診断を受けましょう。
犬・猫と人間の標準年齢換算表 | |||||
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犬・猫 | 人間 | 犬・猫 | 人間 | 犬・猫 | 人間 |
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※犬種や猫種によってはいくらか違いがあります。
問診 / 一般身体検査 / 糞便検査 / 尿検査 / 耳垢検査 / 眼圧検査 / シルマー検査(涙の産生量を測定) / 血液検査
問診 / 一般身体検査 / 糞便検査 / 尿検査 / 耳垢検査 / 眼圧検査 / シルマー検査 / 血液検査(全血球検査、血液生化学検査14項目)
標準コース + 胸部・腹部超音波検査
レントゲン検査(2枚撮影も可)/ 前立腺検査 / ホルモン検査 / アレルギー検査 / フィラリア検査 / 猫のウイルス検査 / 超音波検査 など
※健診コースに加えて問診や身体検査の結果からさらに追加検査をおすすめする場合もあります。
ワンちゃん、ネコちゃんの普段の生活習慣や食餌など詳しいプロフィールをお伺いします。普段から気になっていることがあれば獣医師にお伝えください。その後に視診、触診、聴診、体温測定、体重測定などの身体検査を行い、病気の前兆がないか、しこりはないか、体のバランスに異常はないかなどのチェックを行います。
お腹の中に寄生虫がいないかどうか、腸内細菌のバランスはどうか、消化状態はどうかを調べます。
腎疾患の初期の検査にとても重要です。腎臓での尿の濃縮機能や、尿糖、尿中タンパクや、尿中に結晶が出ていないか、膀胱炎の徴候はないかなどを調べます。
耳の中に寄生虫(ダニ)はいないか、かゆみの原因となる菌は増えていないかなどを調べます。
緑内障の診断に有効です。緑内障は症状がわかりにくいこともあるため、定期的に眼圧を検査することをお勧めします。
涙の産生量を調べる検査です。ドライアイが原因で目やにが増えることもあります。
赤血球・白血球・血小板などの血液中の細胞の数やその形態から、隠れた貧血、炎症や感染などがないかがわかります。血液生化学検査では肝臓や腎臓などの内臓の状態、血糖やコレステロールなど、体の代謝の状態もわかります。
フィラリアに感染してしまっていないかを調べる検査です。フィラリア検査は毎年予防前に行う必要があります。少量の血液で検査が可能で、結果もすぐにわかります。
猫エイズ、猫白血病のウイルスに感染しているかどうかを調べます。お外に出かける習慣のある子では、定期的に検査をすることが必要です。
心臓の働きや血流の流れ、腹腔内臓器の構造などがわかります。
猫エイズ、猫白血病のウイルスに感染しているかどうかを調べます。お外に出かける習慣のある子では、定期的に検査をすることが必要です。
動物も歳をとってくると、体内でホルモンが正常に分泌されず、毛が抜けたり血糖値が高くなったりすることがあります。水をがぶがぶ飲むようになったり、寒がって元気が無かったり、食餌の量は変えていないのに体重が変わってきたりするようなことがあればホルモン検査をされることをお勧めします。
前立腺の肥大があるかどうかを調べます。
動物にもあるアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を調べる検査です。外部の検査センターに血液を送って検査をするので、結果が出るまでには少し時間がかかります。